St. Gallen Symposium
内容: 世界各国から600人のビジネスリーダーと200人の学生が集い、“Global Capitalism, Local values"をテーマにシンポジウムが行われました。
日程: 5/13~5/14(学生プログラム) 5/15~5/17(シンポジウム)
開催地: St. Gallen, Switzerland
主催団体: ISC-Team(St. Gallen Universityの学生団体)
URL: http://www.stgallen-symposium.org/
法学部3年 福田剛
◎このプログラムに参加したきっかけは何ですか?
昨年シンポジウムに参加した先輩から「すばらしいのでぜひ参加するべきだ」との話を聞いたことがきっかけです。
◎このプログラムを通して得たものは何ですか?
まずなによりもたくさんの刺激を受けることが出来ました。今年のシンポジウムではサブプライム後の世界経済はどうなっていくか、Sovereign Wealth Fundは各国にとってよい存在か、グローバリゼーションの時代におけるビジネスのあり方とは何かなど、経済やビジネスに関する話題が多く、法学部にいる僕には正直難しい話題も多くありましたが、各界のリーダーによるスピーチはどれもさすがに興味深いものでした。個人的にはFinancial Times のMartin Wolfとフランス財相Christine Legardeのスピーチが特にすばらしかったように思います。そして、圧巻だったのは四十人程度ずつに分かれて、biofuelやヨーロッパ型資本主義など特定のテーマについてディスカッションをしていくワークセッションでした。様々な企業のCEOや国際機関の幹部などがずらりと並んでいる中に、学生も一発言者として参加することができます。もちろんテーマによってはCEO同士の議論中心になってしまうことはありますが、あの雰囲気を味わうだけでもなかなか経験できないすばらしい体験になると思います。ビジネスや経済についてもっといろいろ知りたいと思うことができたシンポジウムでした。
シンポジウム自体から得られる刺激もさることながら、学生参加者からも様々な刺激を受けることができます。英語圏出身の人でなくとも英語はほとんどの人がネイティブレベルですし、院生や博士課程に在籍している学生も多く、様々な方向への深い知識と世界への強い関心を兼ね備えている人たちばかりでした。チューリッヒ空港に着いて最初に話したセルビアの学生から、いきなり「今の日本の政治状況はどうなっているのか?」と聞かれ少々あたふたしてしまうこともありましたが、シンポジウム中はいたるところで自然発生的にいろいろな話題について学生同士で活発にディスカッションが行われ、日本の学生も負けてられない!と思うことばかりでした。そして何より海外の学生はシンポジウム中も積極的に質問をします。僕を含め日本の学生はやはりまだまだ積極性では海外の学生にかなわないと思わされました。
もちろん各国の学生から刺激を得るだけでなく、友達をたくさん作ることも出来ます。三日間のシンポジウムの前の二日は学生交流プログラムで、少人数のチームに分かれて、スイスの伝統ゲームなどを行い、チームのメンバーとすぐに仲良くなることが出来ました。難点を挙げるとすれば五日間に200人の学生は名前を覚えるには多すぎることです。(笑)
さらに特筆すべきなのが、St. Gallen大学の学生によるシンポジウムの完璧な運営です。それは、G8参加経験を持つある国の財相が、「St. Gallen SymposiumはG8よりもうまく運営されていた。」と語ったことに端的に現れています。朝会場に行けばコーヒーにパンにフルーツといった朝食をとることも出来ますし、昼食、夕食はビュッフェ形式ですばらしい料理を堪能できます。会場から無料で国際電話をかけることもできます。そしてなによりも、空港での出迎えからシンポジウムが終わるまで、スタッフの学生は毎晩2、3時間の睡眠しかとっていないにもかかわらず満面の笑顔で対応してくれます。全くストレスを感じることなく五日間を過ごすことができ、まさに至れり尽くせりという表現がぴったりでした。
残念だったのはシンポジウムを通して、各国の関心が日本から離れていっているのではないかと感じたことです。なにか日本のことが話題に上るときは世界二位の経済大国として扱われますが、各国の関心はアジアで言えばもっぱら伸び盛りのインドや中国に移ってきているような印象を受けました。日本の将来を担うべき僕たちの世代が頑張っていかなければならないと一抹の危機感を覚えました。
シンポジウムは本当にすばらしく、一生物といってもいいものなのでぜひみなさんには来年参加することをおすすめします!